あなたも危険ですよ!大動脈乖離は他人事ではありません

Illustration of the male circulatory system

2016年2月25日の昼、
大阪の梅田で悲惨な事故が起きました。
事件性はないようです。
しかし運転していた人は、循環器系疾患によって急死していたとか。
司法解剖の結果、大動脈乖離を起こしていたようです。
とはいえどんな病気なのでしょうか。
前兆はなかったのでしょうか。
そもそもあなたは大丈夫ですか?
他人事ではないみたいですよ。

 

大動脈乖離とは

血管には二種類あります。
ひとつは心臓から身体の各部分へ血液を送り出す動脈です。
もうひとつは心臓に戻る血管であり、静脈と呼ばれます。
動脈のうち、心臓から出て、肩辺りで湾曲し、
下半身に向かっている、これがいわゆる大動脈です。
首都高みたいなものですね。
ここにトラブルがおきると、交通が麻痺します。
同様に大動脈にトラブルが起きれば、生命に係わります。
その大動脈の内皮に傷がつき剥れて、血流を妨げる状態が大動脈乖離です。
3層構造になっている内膜と外膜の間に血液が溜まると、
動脈瘤が作られます。
なお動脈は全身へ血液を送らなければならないので、心臓から強い圧力がかかります。
この圧力は、いわゆる心拍です。
ドッキンドッキンと動脈に負荷を掛けます。
この圧力によって瘤が破裂したら?一大事です。

どんな症状なのか

大動脈乖離になると、どんな症状が現れるのでしょうか。
乖離が生じる場所にもよりますが、まずは突然の胸痛です。
肩甲骨の辺りに激痛が走ることがあります。
場合によっては腰周辺に痛みを感じることもあります。

いずれにしても我慢できるような痛みではありません。
当然車の運転は不可能です。痛くて自由に動けません。
なお時間が経過すると、脳卒中や心臓発作、さらに腎不全を起こすことも稀ではありません。
発症したら可及的速やかに救急車を呼ぶ!
1秒の遅れが命に直結する極めて危険な病気です。

 

前兆はないのか

循環器系疾患であれば、前兆はないのでしょうか。
大動脈乖離の困った点は、脳梗塞のような典型的な前兆が見られないことです。
とはいえ基礎疾患として動脈硬化があります。
高血圧などの生活習慣病があれば、要注意です。
いつ発作が起きてもおかしくないと考えるべきです。

なおCTを使った人間ドックをすれば、見つかるケースはあります。
しかし一般的な定期健康診断では、発見するのが難しいようです。

 

手術が必要です

今回の事故でもわかるように、
大動脈乖離を起こせば、即死する可能性もあります。
なお大動脈乖離は、大きく2種類に分かれます。
ひとつは心臓から出て直ぐ、いわゆる上行大動脈で乖離が起きた場合です。
こちらは緊急手術を要します。
一方で大動脈は、肩の近くで下方へ向きを変えます。
ここからを下行大動脈と呼びます。
こちらのパターンでは、破裂しないケースも多いようです。
絶対安静ではありますが、薬による治療が中心になります。
いずれにしても早期発見早期治療が求められる疾患です。

 

予防法はあるのか

こんな怖い病気ですが、予防法はあるのでしょうか。
第一には血管を労わることです。
具体的には生活習慣病を予防しましょう。
動脈硬化の防止に徹するべきです。

もちろん老化はいたしかたありません。
とはいえ健康に気をつければ、一生罹らない人がほとんどです。
一方で40歳を過ぎたら、詳しい人間ドックを受けるようにしましょう。
肥満体質ならばなおさらです。
不摂生で自分が死ぬなら納得もできます。
しかし今回の事故みたいに他人を巻き込む可能性もあります。
もはや自己責任では済まないですよ。

 

他人事ではありません

大きな事故が起きると、その瞬間は皆気をつけます。
しかし喉元過ぎればなんとやら。
自分は大丈夫!根拠のない自信を掲げます。
とはいえ他人事ではありません。
日頃健康そうに見えても、病はじわじわと近づいています。
動脈乖離などはまさしく、この典型例です。
早期発見で事なきことを得た!稀ではありません。
もはや健康診断は社会人の義務ですね。
健康管理を怠るのは、犯罪の一歩手前ですよ。

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