ブタの心臓を人間に移植する時代になってきたようです

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人間同士で臓器移植をするのは一般的になりつつあります。
とはいえドナーが足りないのが現状です。
iPS細胞や再生医療で、自分の臓器が作れるようになるのか?
そんな中、ブタの心臓を人間に移植する?
まさかとも思える方法が実際に研究されているようです。
それが現実的な時代になっているみたいですよ。

ブタとは

ブタに対するイメージはどうでしょうか。
太った人の代名詞?陰口になっていることも多いですね。
一方で金ブタの置物は縁起物!
富の象徴であり、子孫繁栄や恋愛成就にもご利益があるとか?
そもそもブタは、イノシシを元にして人間が家畜化した動物です。
そのため野生のブタは、理論的に言うと存在しません。
言い換えればブタは、人間のために尽くしてくれる生き物です。
それを医療品にも利用する時代が来ています。

既に使われているものは

ブタは食用のためだけに飼育されているわけではありません。
既に医療分野で使われています。見えない所で役立っていますよ。

1 実験動物

ブタと人間の臓器を比べると、サイズが似ているようです。
またブタの生理機能も人間に近いとされています。
そのため既に実験動物として、専用のブタが作られています。
ラットやマウスで成功したことを確かめることが
より大型の哺乳類に対してできるようになります。

2 プラセンタ

女性なら一度は耳にしたことがあるプラセンタ!
医療品として使われているものは、人間の胎盤を使います。
しかし美容用として売られている製品は、
ブタ、ウマ、ヒツジの胎盤が用いられています。

つまり既にブタの恩恵を受けているのですよ。
特にブタは、1回で10頭以上の子を産みます。
年間2回出産が可能です。
繁殖能力が高いので、成長ホルモンも期待できますね。

3 心臓弁

日本人は長寿になりましたが、心臓には負担です。
特に逆流を防いでいる弁が弱ってきます。
そこで使われているのが人工弁です。
ここでもブタが活躍しています。
つまりブタの心臓弁を人間に移植しています。
生の臓器なので、血液が固まりにくい、
感染症にも罹りにくいため、重宝されています。

ヒヒでは心臓移植が成功しています

ブタの心臓を人間に移植する?
そんな研究はどこまで進んでいるのでしょうか。
例えば2016年4月5日、
Nature Communicationにおいて論文が公表されました。
つまりヒヒにブタの心臓を移植したら?
2年7カ月生存し続けたようです。

ヒヒでできれば人間も、理論上は可能でしょうね。
あとは安全性などを確かめるだけです。

問題はないのか

ブタの心臓を人間に移植するに際して、
どんな問題点があるのでしょうか。

1 拒絶反応はないのか

人間同士でも問題になるのが拒絶反応です。
つまり生き物は、自分以外のタンパク質が体内に入ると、
敵だとみなして攻撃します。
食物アレルギーも、そうした生体防御反応のひとつです。
ブタと人間ならば、対立が起きそうです。
そこで遺伝子を組み変えて、
アレルギー反応が起きないようにしました。
数年後には臨床試験が行われるようです。

2 感染症の心配はないのか

臓器移植に限りませんが、
手術になると感染症の心配があります。
細かい傷から微生物が入り込みます。
手術後の患者さんは免疫力が劣りがちです。
一方でブタと人間には共通する病気が多くあります。
そのため移植用のブタを如何にして衛生的に育てるか?
とはいえブタはそもそもがキレイ好きです。
食べる場所と排泄の場を明確に分けています。
牛や鶏には、この分別がありません。
またSPFと呼ばれる、病気に罹らない特殊な飼育技術が
養豚業界では常識となっています。
ペットの犬や猫よりも感染症のリスクは低いかもしれません。

3 心理的問題はありそうです

牛乳を飲むと牛になる?
今時そんなことを考える人はいないでしょう。
とはいえブタの心臓を移植する?
心理的な問題はありそうです。
とはいえ人工弁は使われています。
命が助かるのであれば、敷居は低いかも。

医療の進歩を阻むものは

医療の進歩は目覚しいものです。
それを阻むものは、人間の偏見だけかもしれません。
長生きしたいなら、健康に気をつけるべきです。
とはいえ先進医療を拒まないことも、
長生きする秘訣かもしれません。

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