ワクチンの概念が変わる?新しい3つの形があります

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子供の時に予防注射を受けた経験がありますね。
いわゆるワクチンの接種です。
インフルエンザワクチンを打つべし!推奨されます。
一方で子宮頸がんワクチンに対する副作用問題が深刻化しています。
そもそもワクチンは何のために打つのでしょうか。
昨今はワクチンの概念が変わっているようです。

ワクチンとは何か

ワクチンとは何でしょうか。南山堂の『医学大辞典』によれば
「生体に免疫を与える抗原を含む生物学的製剤」と定義されています。
講談社の『国語辞典』では
「伝染病の病原菌をもとにしてつくった抗原。
注射して体内に免疫をつくらせるもの」と記されています。
基本的な考え方として、感染症対策に用いるものです。
なお抗原もわかりづらい概念ですが、簡単に言うと、
病原体を弱めたものであり、身体に抗体を作らせる源です。

これまでのワクチンとは

元々はイギリスの医師であるジェンナーが、
牛の病気である牛痘の膿を人に接種して、天然痘を予防した!
ここから始まっています。
ワクチンvaccineの名称は、牝牛のラテン語名であるVaccaに由来します。
なおワクチンには2種類あります。
ひとつは生きた病原体の毒性を弱めた生ワクチンです。
効果は強いですが、逆にそれが原因で感染してしまうリスクもあります
もうひとつは不活化ワクチンです。
こちらは病原体を死滅させるので副作用がほとんどありません
その一方で効果も弱いというデメリットがあります

マラリアから流れが変わった?

ワクチンは、ウイルスや細菌によって感染する病気の予防対策!
専門的ではありますが、マラリアのような原虫にはワクチンが作れない!
この考え方が一般的でした。
しかし世界を見渡すとマラリアで命を落とす人が少なくありません。
なんとか現状を打開したい!マラリアの研究が続けられてきました。
現在イギリスの製薬会社であるグラクソ・スミスクライン社が、
マラリアワクチンの実用化一歩手前まで来ています。
日本でも大阪大学の研究グループが開発を進めています。
こうしたちょっと異質な病原体への対応から、
ワクチンの流れが変わったように、個人的には思えます。

新しいワクチンの形

では実際にどんなワクチンが作られ始めているのでしょうか。
新しいワクチンの概念についてみてみましょう。

1 がんワクチン

ウイルスが原因で発症するがんがあります。
例えば肝臓がんや子宮頸がんです。
これらはウイルスなので、従来のワクチンと考えてもおかしくないでしょう。
一方で免疫療法という観点から、小野薬品工業がワクチンの研究をしています。
さらに塩野義製薬も、がん細胞に発生するタンパク質を抗原と見立てたワクチンを治験中です。
そもそもがんとは、医学的には悪性新生物と呼ばれます。
独立した生き物である!
そう捉えれば、ワクチンができてもおかしくはないですね。

2 アレルギー対策

免疫と考えれば、アレルギーも該当します。
病原菌やウイルスではないですが、花粉も異種生物です。
花粉症患者が他人へ感染させるわけではありませんが、
花粉が病気を媒介する!
そう捉えれば、ワクチン開発も的外れではなさそうです。
実際にアステラス製薬が、スギ花粉症やピーナッツアレルギーの治療法としてワクチンを検討中です。
そもそもワクチンは予防用だった?これは大きな誤解ですね。
ワクチンは悪化を防ぐ!ならばワクチンは治療に使う!
そうした発想の転換が今後の医療には求められるのでしょう。

3 認知症に効く?

ちょっと変わったものとして、認知症を予防するワクチン?
大塚製薬がチャレンジしています。
こちらは予防する、そして進行を抑える!効果を狙っています。
今後は世界的に認知症患者の増加が予想されます。
未だ治験の第一段階ですが、
早急に求められるワクチンなのかもしれません。

予防から治療へ

ワクチンの用途が、予防から治療へ!
2016年3月20日の日本経済新聞でも記事を掲載しています。
ワクチンは薬の一種です。
症状や状況に応じて使い分けていくことが大切なのでしょう。
変な概念に囚われないことが、病気対策には不可欠なのです。

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