あああ

障害者たちのお仕事の場

障害者がお仕事をする事は大変だろうとか、難しいのだろうとか、逆に、もっと障害者もバンバンお仕事出来る社会を作るべきだと思っていらっしゃる方は多いだろうと思います。
しかし、本当に沢山の方がそう思っていらっしゃるのにも関わらず、実に多くの方々のちょっとした誤解のために、その理解を高めるどころか、低めてしまっているのが今の日本社会ではないかと思われますね。

まず、障害者と言っても、実に多種多様の状況があり、健常者とほぼ同じような職場環境で、ほぼ同じように仕事の出来る人は大勢います。
何故なら、癌や事故などの後遺症でオストメイトと呼ばれる人工肛門や人工膀胱を装着している人や心臓病により、ペースメーカーを入れている人も、申請すれば身体障害者として認定されるからです。
そう、障害者イコール、目が見えないとか、耳が聞こえないとか、自分で歩けないとかだけとは限っていないんですね。

その代表的な事例としては、大物俳優の渡哲也さん。
彼は1991年に直腸癌の大手術を受け、オストメイトとなりましたが、それを堂々と公開した上で、今もテレビや映画で活躍しています。
勿論、障害者としての認定を受けるかどうかは本人の意思や考え方次第で、渡哲也さんがどのような選択をされているのかは、私たちには定かではありません。
けれど、その障害が仕事を完全にセーブしてしまっている訳ではないという事は、誰もが見て取れる事でしょう。

だけど、それって俳優:渡哲也だったから支障がなかっただけなんじゃないの?
と思われる方も少なくないと思います。
そう、それは正にその通りで、名優渡哲也さんだったからこそ実現した社会復帰であって、多くの人々は、障害を持つと同時に、その度合いや内容に関わらず、復業や就労に多大なる制限を受けてしまうのが現状!
あんな風に、ちゃんとお仕事出来る事が想像出来てもですよ。

加えて、近年は特に若い世代を中心とした健常者の職業選びの嗜好性の変化により、障害者たちのただですらも貴重だったお仕事の場をさらに希少にしてしまっているという状況も否めません。
例えば、長年視覚障害者たちの生きる糧であった鍼灸や按摩の世界。
確かに、立派な医療関連のお仕事ですが、医師や薬剤師ほど高学力を必要とせず、専門学校を卒業するだけでも資格を取得する事が出来ます。
また、立派な技術職でもありますから、手に職を付けるという意味でも、今、若者たちには非常に人気のある職業となってしまっているのです。

そうなると、当然周囲は意思疎通が容易で使い勝手の良い健常者を採用し、視覚障害者を遣おうとは思わなくなってしまいます。
無論、人の役に立てるような仕事がしたいと思って、五体満足の若者たちがそうした世界に飛び込むのは素晴らしい事であって、それを否定する必要はないでしょう。
そうなって来るとですね、今度はそこに飛び込んだ若者たち、彼らに期待し、障害者たちのお仕事の場を広めて上げられるような存在になっていただきたいと願わずにはいられませんね。

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